5GHz帯屋外用無線LANシステムを使用した「ディジタル・ディバイド」解消実証実験を 北海道・小清水町で開始!

2004年1月21日 11:38

ワイコム株式会社
代表取締役社長 秦野仁志

株式会社理経(東京都新宿区、資本金32億4千1百万円、代表取締役社長:青柳勝栄、以下「理経」)とワイコム株式会社(北海道札幌市、資本金7千9百 50万円、代表取締役社長:秦野仁志、以下「ワイコム」)は、理経が日本販売代理店であるイスラエル、Alvarion社(アルバリオン社、社長Mr. Tzvika Friedman、本社 テルアビブ)が開発した5GHz帯屋外用無線LANシステム(商品名:BreezeACCESS VL)を使用して、日本初の長距離/NLOSの実証実験を北海道斜里郡小清水町において2月より開始致します。

理経は、一昨年末アルバリオン社と販売代理店契約を行い、アルバリオン社と新5GHz帯を利用する日本仕様OFDM 変調技術を採用した長距離インターネットアクセスサービス用FWAシステムの開発をして来ました。昨年10月末、日本仕様を完成させシステム販売活動を開始しました。
ワイコムは、2002年4月に北海道で初めて2.4GHz帯による無線アクセスサービスの第1種電気通信事業者免許を総務省より取得し、同年7月より北海道内においてサービスを開始しております。

この度、理経とワイコムは小清水町及びアルバリオン社の協力を得、 5GHz帯を利用した広域長距離FWAシステムの長距離/NLOS実証実験を開始します。理経とワイコムは、実証実験後、地方に点在する「ディジタルディバイド」地域へ、このFWAシステム導入提案を行って行きます。
ワイコムは実証実験後、小清水町、周辺町村及び道内市町村及び、北海道外へ5GHz帯を利用する高速インターネットアクセスサービスに利用するインフラ提供の為の展開を予定しています。また既に総務省よりこの実験に必要な実験局予備免許を昨年暮に取得済みで、小清水町内の役場、小中学校及び公共施設を高速通信回線で結ぶために基地局及び実験局の建設を進めています。
今回の実証実験は、小清水町の地形に合わせた、8.5Km以上の長距離通信と同町の名物ともなっている、オホーツク海からの季節風より畑等を守る防風保安林や、基地局から見て丘の影にあたる見通し外地域(NLOS)へのインターネットサービスとなり、国内で初の試みとなります。なお、実証実験は、基地局及び加入者局を町内の小中学校や道の駅など、およびモニター宅を募集して実施します。
同町内では、既に一部2.4GHz帯による無線アクセスサービスが開始されているが、これはNTTがサービスするフレッツADSLと殆ど変わらない速度のサービスであり、「ディジタル・ディバイド」解消のための高速ブロードバンドアクセスサービス及び、町内全域へのサービスが強く要望されています。
小清水町は、北海道の東北端、流氷が接岸するオホーツク海に面した網走支庁管内斜里郡にあり、人口6000人あまりの花の町・原生花園で有名な自然豊かな観光と農業の町で、全国に先駆けて自然景観の保全・継承を目的とする「ナショナルトラスト運動」に取り組んでいます。小清水町では、早い時期よりインターネットを利用しホームページを開設し、町興しに取り組んでおりましたが、さらに町内全域へブロードバンド環境が整備される事で、インターネットを利用した小中学校教育を初め、地域住民の情報ネットワークの向上、農業生産情報の発信等に活用していく予定です。

小清水町では、現在ISDNを利用したインターネットサービスに加え、ワイコム等が提供する2.4GHzを使用した無線アクセスサービスの利用が可能です。これらサービスでは、アクセス速度が都市部地域の光ファイバ、高速 ADSL(24M,40Mbps)サービスに比べ遅く、更なるブロードバンド時代に対しての要求に対応できない状況となっています。
無線局免許の不要な2.4GHzを使用したサービスでは、今回の無線装置に比べ通信距離が短く且つ、NLOS地域へのサービスも不可能で、町内全域へのサービスを行なう為には複数の中継局を配置し整備を行なわないと出来ない状況でありました。アルバリオン社製BreezeACCESS VLを利用したFWAシステムでは、基地局からの見通しが無い地域や、10Km以上遠く離れた地域へのサービスが可能となり「ディジタルディバイド」の解消が出来ます。小清水町においては、従来に比較し町内全域で無線空間の実行速度は現状の1.5~10倍以上のサービスアクセス速度を予定しています。

今回の製品は、ADSLにおいて電話局からの距離の問題で、インターネットアクセスに十分なスループットが得られない地域、光ファイバーサービスの未提供地域へ、5GHz帯無線高速インターネットアクセスを提供する為に開発致しました。また、同製品は、QoSやVLAN機能をサポートするために離島や過疎地域での高速インターネットアクセスのみならず自治体ネットワークへの利用も実現します。

理経は地方自治体や第1種キャリア、SI業者の各社に販売します。

参考資料
アルバリオン社FWAシステムの特徴は以下の通りです。
1. 長距離高速通信(無線間通信54Mbps)
2. NLOS(Non Line of Site=見通し外通信)地域へのサービス提供
3. QoS(Quality of Service)による公平なサービス
4. 「IEEE802.1q」VLANサポート
5. 加入者局装置にATPC(Automatic Transmission Power Control)を採用
6. ネットワークマネージメント機能
[ワイコム株式会社]
本社所在地  札幌市中央区北1条西7丁目3番地
設立 1999年6月
代表者 代表取締役社長 秦野 仁志
事業内容 第1種電気通信事業者免許を持ち、現在は北海道内において17市町村で2.4GHz帯無線アクセスサービス提供中。
ホームページ: http://www.wi-com.jp/

[Alvarion社]
本社所在地  イスラエル テルアビブ
設立 2000年(1993年BreezeCOMとして設立)
社長 Tzvika Friedman
事業内容 屋外用無線アクセスシステム製品の開発、製造、販売。
38/26/5/3.5/2.4GHzBWA(Broad Band Wireless Access)システム
ホームページ: http://www.alvarion.com

■お問合せ先
株式会社理経
ホームページアドレス:http://www.rikei.co.jp
[本件について]
IPプロダクツセールスグループ
03-3345-2141(ダイヤルイン) 高柳

[当社営業全般について]
企画開発部 広報広告グループ
03-3345-2184(ダイヤルイン) 田中

[その他]
総務部
03-3345-2150(ダイヤルイン) 古畑


■本件に関する報道機関からのお問合せ先
ワイコム株式会社
e-mail:pr@wi-com.jp
TEL:011-280-0722
FAX:011-280-0723

■一般のお客様からのお問合せ先
ワイコム株式会社
e-mail:info@wi-com.jp
TEL:0120-815690(フリーダイヤル)
TEL:011-280-0005

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